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さらば合板

  • Posted by: プラスアトリエ一級建築士事務所
  • 2008-09-21 Sun 23:24:53
  • 茶山の家
現在の外観。
すでに壁には断熱材の上に透湿防水シート(白いヤツ)と通気胴縁(縦の桟)が張られ、
屋根にも防水シートが張られ、
もう合板はほとんど見えなくなりつつあります。
この家の合板の姿はこの先もう見ることがないでしょう。
さらば合板!
byegou.jpg



ところで、外張断熱と充填断熱って、どっちがいいの?
みたいなお話がありますが、結論は、どっちも一長一短です。
でもあえて比較すると、僕が思うに、
外張り断熱はコストがやや高く、内部結露を抑止しやすい(施工に左右されにくい)、
ということでしょうか。
ですが充填断熱が悪いということはありません。
要はどちらも正しい設計をもとに、きっちり断熱・気密・防水工事ができれば大丈夫です。
断熱材ひとつとっても、熱伝導率や透湿性能など、製品により特徴があります。
それらを適切につかうことが重要です。

そして断熱工法と合わせて、「通気」も重要です。
以前も書きましたが、木が湿気にジメジメとさらされることがよくないことはイメージに難くありません。
そこで、空気を「動かす」ことで湿気を溜まらせないことが重要になってきます。
その空気の動く「道」をつくってあげるのが外壁通気工法。
上の写真にもあるように、木の桟が外壁を少し浮かせるため、その浮いた部分が空気の道になり、
壁体内等にこもる湿気を排出するのです。

下は屋根の下に設けられた通気。
ちょうど網が張ってあるところが、空気の道となってます。
実際、現場でここに手をあてると、すごい勢いで熱気が吹いてくるのがわかります。
日光で温められた屋根板の下を空気が通るので、その空気も暖められているのです。
ちょっとした排熱機能もありそうですねえ。うむうむ。

tuuki.jpg






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