ほんものとは

本日は時間がなく、夜の撮影となりました。


外部の木製建具が入りました。写真は玄関です。



想像以上にキレイです。
材種は桧。節なしなので、上品です。香りもまたいい。
やっぱり本物はいいもんです。
玄関にぴったりです。



そして、和室の床の間、押入れです。




これは間仕切を兼ねた実質の「壁」ですが、
天井と縁を切り、「家具」のように見せています。
家具のように見せることで、個室として区切られた雰囲気ではなく、
隣の部屋と連続性の感じられる密室感のない空間を目指しています。

そもそも完全な個室なぞ、家族で住まう家にはあまり必要性を感じません。
今回はないですが、特に子供部屋なんて、個室が本当に必要だろうか！？
とたまに考えます。

実は、個室という密室性が必要なのではなく、
落ち着ける空間、そっとひとりになれる空間が必要なのではないでしょうかね。
簡単に個室をポンっと作るのではなく、プランニングの工夫で
そういった空間をうまく密室化せず作って行けたらいいなと思います。

ちなみにプランニングにおいて、ほかにも大切に思っていることがあります。
まず、形式的なｎLDKからスタートしないこと。
そして、子供部屋＝６畳個室とか、寝室＝８畳個室とか、
既成概念を理由なく信じ込まないこと･･･ｅｔｃ。

クライアントにとって「ほんもの」の住宅を創るために、
そんなことを考えないとダメなんだと思います。